病院のご紹介syoukai

院長・総看護師長ご挨拶

院長ご挨拶   佐藤 一(さとう はじめ)

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千厩病院院長就任いたしました。

 私が千厩病院で働くのは今回が三回目となります。一回目が2001年からの7年間で、当時は医師が15人以上働いており、そのほとんどが40代以下の若い医師で、初期研修医の養成も行われており、活気にあふれた病院でした。二回目は2012年からの4年間で、副院長を務めさせて頂きました。臨床研修制度開始などの影響もあって医師は大きく減って10人以下となりましたが、震災直後に遠方から支援に来て頂いていた先生などに協力頂きながら、診療体制を維持しておりました。その後は沿岸の病院で6年働き、今回が三度目の千厩病院勤務となります。今回、千厩に戻り医師不足が更に進んでいるのを実感しております。以前から診療の多くを応援の医師に頼っていましたが、その比率は更に増えており、より充実した医療体制の実現の為に各方面に働きかけ、調整を進める事が院長としての重要な仕事と考えております。

 岩手県全体の医師は増えておらず、医療の高度化、細分化が進む中で、高度医療を担う中核病院に医師が集まり、当院の様な中小規模の地域病院では慢性的な医師不足が岩手県内各所で徐々に進んでいる状況です。

 当院の対象人口は旧東磐井郡の6町村にあたる地域で4.5万人と他の地域病院と比べても決して少なくはなく、人口は今後も徐々に減少する見込みですが、20年先まで受診者の大半を占める高齢者はほとんど減らない予想です。高齢者を支える若い住民だけが減少していきますので、役割としては多少変化を余儀なくされますが、当院の必要性、存在意義が小さくなってしまうことはないでしょう。医師数も不十分で高度医療を提供するには規模も小さい病院ですが、地域住民の皆さんが最も重要と考える救急医療、そして高齢者を中心とした慢性疾患の治療、一般的な疾患の初期検査治療、検診結果を受けての精査などは、東磐井地域の皆さんに当院で提供し続けていく必要があると考えて、今後も努力して参ります。

 当院では応援に来て頂ける先生方や周囲の医療機関の協力を得ながら、職員一同、力を合わせてこの病院で可能な医療を今後も適切に提供します。より高度な医療を必要とする方や、この地域で治療が完結しない方には、市内の中核病院である県立磐井病院やさらには岩手医大病院などの大規模な病院にスムーズに治療を引き継ぐことが出来る様に連携を取り、逆にそのような病院での治療や手術を終えた方を受け入れて、自宅に帰るまでの治療やリハビリなども行います。

 現在はこのコロナ禍の中、感染症に対応するために病床を減らし、面会などを制限するなど患者さんやご家族には不自由な思いをさせていますが、地域の皆さんのご理解、周囲の医療機関のご協力、職員一同力を合わせての努力で何とか医療体制を維持しております。感染状況が改善すれば今後を見通しての様々な取り組みも進めていける様になると考えておりますので、今後も千厩病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。

岩手県立千厩病院 病院長

佐藤 一  

総看護師長ご挨拶   四役 睦子 (よつやく むつこ)

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 当院看護科は、看護科理念と基本方針を基に、患者さん・ご家族に寄り添い、必要な支援を共に考え、患者さんに合わせた看護を提供出来るよう、看護職員ひとり一人が役割を発揮し、優しさと思いやりのある看護を心掛けております。

 地域で生まれ育った看護職員も多いことから、この地域の特徴を理解し、住民の皆さまに安心して受診していただけるよう看護の専門性を高め、看護の仕事にやりがいを持って働き続けられる環境作りにも取り組んでおります。

 これからも、医療、介護、福祉など多職種と連携し、地域の皆さまに信頼され、必要とされる病院であり続けられるよう努めて参ります。

岩手県立千厩病院 総看護師長

四役 睦子