臨床研修kensyu
地域医療研修を修了した研修医の声(令和6年度)
① 杏林大学医学部付属病院 研修医 萩生 怜奈
地域研修の1ヶ月間、総合外科でお仕事をさせていただきました。
普段は東京都の大学病院で勤務しており、地方の市中病院で働くことが初めてであったため、千厩病院でのお仕事の全てが新鮮な経験でした。
例えば、私の所属病院では、外科といえば手術と術前後の管理が主な業務のイメージがありましたが、千厩病院の総合外科では、入院患者さんの多くは整形疾患の術後の方であり、外来では交通外傷や動物咬傷、粉瘤など多種多様な疾患をみていらっしゃいました。私も実際に外傷の縫合をさせていただく機会があり、 どのように縫えば綺麗な傷跡になるのかとなかなか難渋しましたが、上級医の先生のご指導のもと、縫い終えることができました。
また、最も印象的であったのは当直です。千厩病院では医師、看護師共に1人体制、技師はオンコールで当直を行っています。救急車を断らないという理念があり、救急車の応需率がかなり高いです。そのような中で研修医も1人で当直を行うため毎度不安で、(大げさに聞こえてしまいますが)この地域の医療が自分にかかっていると、身の引き締まる思いで毎晩を過ごしました。一方で、上級医の先生が24時間控えてくださり電話相談に応じてくださったことが本当に心強く、安心して業務することができました。
そして、今回の地域研修は、チーム医療のあり方を強く感じた1ヶ月でもありました。常勤医師の人数は少ないものの、他院からの応援医師、看護師、事務、栄養士のみなさんと協力しながら患者さんの治療を進め、理学療法士のみなさんが患者さんの退院環境に合ったリハビリを提供し患者さんが退院される。職 種ごとに業務を区切るのではなく、全員で1人の患者さんをみる。まさに「チーム医療」と呼べる一連の流れをその一員として体感しました。
千厩病院の皆様、訪問診療・被災地研修でお世話になりました皆様、千厩地域の皆様、全ての方に支えていただき、その温かさに触れながら1ヶ月間業務させていただきました。誠にありがとうございました。
② 国立国際医療研究センター病院 研修医 大島 鴻太
千厩での研修は、医師としての幅を広げる貴重な期間でした。入院から退院、外来フォローまでを自分が主体となってマネジメントし、ご家族や多職種の方々と直接連絡をとって診療を進めることで、医師としての技量と姿勢の双方が磨かれました。千厩の地域医療、生活、文化を間近に感じながら、温かいスタッフの方々に囲まれ、充実した研修期間でした。ありがとうございました。
③ 国立国際医療研究センター病院 研修医 中西 一貴
千厩での研修では、センター病院での勤務と比べて自分自身で調べ、考え、判断するという機会が多かったと思います。東磐井の医療を担う中核病院の一つ、その中で働く医師として、幅広い疾患を外来病棟ともに自分の力でマネジメントする経験は今後の人生にも多いに生きる貴重な経験だったと思います。困ったときには優しく助けてくださった病院関係者の皆様、本当にありがとうございました。
④ 国立国際医療研究センター病院 研修医 冨島 廉生
今回、地域研修として総合診療内科での診療に携わらせていただきました。研修を通して感じたことは、病院としての一体感です。診療科間の垣根も低く、看護師さん、リハビリスタッフの方々、技師さんをはじめとした多職種でコミュニケーションをとり、患者さんのために尽くす姿勢に感銘を受けました。個人的にも、患者さんの退院後の生活や家族との関係を見据えて診療を進める力がつきました。1ヶ月という短い期間でしたが、充実した研修生活を送ることができました。大変お世話になりました。今回、地域研修として総合診療内科での診療に携わらせていただきました。研修を通して感じたことは、病院としての一体感です。診療科間の垣根も低く、看護師さん、リハビリスタッフの方々、技師さんをはじめとした多職種でコミュニケーションをとり、患者さんのために尽くす姿勢に感銘を受けました。個人的にも、患者さんの退院後の生活や家族との関係を見据えて診療を進める力がつきました。1ヶ月という短い期間でしたが、充実した研修生活を送ることができました。大変お世話になりました。
当院で研修された研修医の皆さまへ
千厩病院へお越しいただきまして、誠にありがとうございました。