総合診療外科の手術について⑧<胃癌>%e7%b7%8f%e5%90%88%e8%a8%ba%e7%99%82%e5%a4%96%e7%a7%91%e3%81%ae%e6%89%8b%e8%a1%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e2%91%a7%ef%bc%9c%e8%83%83%e7%99%8c%ef%bc%9e

総合診療外科の手術について⑧<胃癌>

 胃癌の手術は、腫瘍のある部分の胃とその周囲のリンパ節を切除します。胃は2/3から4/5を切除したり、胃の全部を切除する手術を行います。胃を栄養する血管は何本もあるため、病変の部位・大きさ・深さ、過去の腹部手術の有無などを踏まえて、開腹手術で行うか腹腔鏡下手術で行うかを決定します。

 開腹手術は上腹部の切開で、腹腔鏡下手術は5つの小さなキズで行っております。術後は4日目から食事摂取を開始し、順調ならば2週間程度で退院となります。当院ではクリニカルパスを導入しているため、退院までの日程がおおよそ決まっております。

 胃癌の術後は、食事を貯めておく胃が小さくなったり、胃がなくなったりするので、食事回数を多くして(5回食)、少量ずつ摂取することになります。術後には、体重は数kg減少することが多いです。  

 当院では、がんのリハビリの講習を受けたスタッフが術前術後のリハビリを行い、筋力の保持・増加に努めます。また、管理栄養士が食事指導を行い、術後の食事の摂取方法についてアドバイスいたします。

        (文責) 外科 塩井義裕