総合診療外科の手術について⑦<大腸癌>%e7%b7%8f%e5%90%88%e8%a8%ba%e7%99%82%e5%a4%96%e7%a7%91%e3%81%ae%e6%89%8b%e8%a1%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e2%91%a6%ef%bc%9c%e5%a4%a7%e8%85%b8%e7%99%8c%ef%bc%9e

総合診療外科の手術について⑦<大腸癌>

 大腸癌の手術は、癌を含めて大腸を部分的に切除します。当院の大腸癌の手術は、基本的には開腹することなく、4-5つの小さなキズで腹腔鏡下結腸・直腸切除術を行っております。切除した腸を取り出すために臍のキズのみは他のキズに比べやや大きくなります。

 術後は4日目から食事摂取を開始して、順調であれば10日から2週間程度で退院となります。当院ではクリニカルパスを導入しているため、退院までの日程がおおよそ決まっております。

 体の右側に大腸癌があるときの手術では、臍部のみの小さなキズ(SILS, single incision laparoscopic surgery)で手術を行うこともあります。適応については当科で病歴聴取や診察、画像評価をした上で行うことにしております。この術式は、比較的癌が進行していない状態で、腹部の手術の既往がない場合に安全性や根治性を考慮しながら行っております。もし、ご希望があるときにはご相談ください。

 当院では、がんのリハビリの講習を受けたスタッフが術前術後のリハビリを行い、筋力の保持・増加に努めます。また、管理栄養士が食事指導を行い、術後の食事の摂取方法についてアドバイスいたします。

(文責) 外科 塩井義裕