総合診療外科の手術について③<遺残尿膜管膿瘍>%e7%b7%8f%e5%90%88%e8%a8%ba%e7%99%82%e5%a4%96%e7%a7%91%e3%81%ae%e6%89%8b%e8%a1%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e2%91%a2%ef%bc%9c%e9%81%ba%e6%ae%8b%e5%b0%bf%e8%86%9c%e7%ae%a1%e8%86%bf%e7%98%8d-2

総合診療外科の手術について③<遺残尿膜管膿瘍>

~臍(へそ)が化膿したときに考える疾患:遺残尿膜管膿瘍~

 小さな子供のときに、「雷様におへそをとられる」と言われて慌てておへそを隠したことがあります。これは夏の夕立のあとに子供がお腹を壊さないようにという優しさと願いから言われた言葉だそうです。

 一般的に臍に炎症を起こすと痛みが強く、なかなか我慢できるものではありません。臍のあたりが痛くなる病気には、便秘、胃腸炎などのほかに虫垂炎、腸閉塞、皮膚の炎症(粉瘤)などがあります。ただし、臍が化膿して膿がでるといった症状になった場合には、遺残尿膜管膿瘍という病気を考える必要があります。

 胎児のころには臍と膀胱をつなぐ管があるのですが、これがなんらかの原因で残ってしまった場合に化膿して、臍に痛みがでて膿がでることがあります。比較的若い方に多いのですが、まれに癌化することもあるというので注意が必要です。早期に治療して治したいものです。

 以前は開腹手術で行われていましたが、現在では腹腔鏡を使って4つの小さなキズで治すことができます(腹腔鏡下尿膜管摘出術)。入院期間は術後数日です。炎症が強い場合には一度膿をだして抗生物質で炎症がおさまってから手術することもあります。

 単純な臍ゴマによる炎症のことや、臍周囲の皮膚の炎症のこともありますが、臍の痛みがあって膿がでるという症状がある場合にはぜひ受診してください。

当科の外科医師は日々腹腔鏡下手術の手技を磨いておりますので、どうぞ受診ください。        

(文責) 外科 塩井義裕